波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
静かな駐車場。
コーチの車がかっこいいと部活内で噂になっとったな。
不思議なもんで、好きな人ができると他の男の人に興味も沸かへん。
私の中で、山本コーチは“男”っていう分類の中にすら入ってなかったんや。
でも……
でも……
今、確実に私の心の中にコーチがおるような気がする。
私のことを気に入ってくれて、私のことをほめてくれるコーチ。
どうなるんやろうって考えてしまう私がおる。
あの胸に飛び込んだら……
コーチの優しい声に甘えてみたら、どうなるんやろう。
あかんあかん。
コーチにも失礼やし、自分にも嘘つくことになるやん。
あぁ、どうしたらええん?