波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
「車乗れや。家まで送るから」
助手席のドア開けて、私の肩に手を回した。
「でも…… こんなんしてもらっていいんですか?」
「何言うとんねん。困ってる子がおったら助けるのは普通やろ。まぁ、今はそれ以上の気持ちがあるんやけどな!!今日は、ただ送るだけやから安心しろって」
私は、静かに頷いて車の中に足を入れた。
「おい!!待てや!!」
遠くから聞こえる声。
「何やっとんねん!」
近付く声。
声の主は、わかるよ。
俺様で
わがままで
悪魔みたいなヤツ。
でも、私の好きなヤツ。
「……大雅」
私は車に入れた足を出して、大雅の方を見つめた。