波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
「杏奈、後悔せーへんか?」
「また前みたいに戻りたいんやろ?」
「最後のチャンスかも知れへんで」
3人は、私を囲んでそんなことを言う。
「う~、迷う。でも…… ここで行ったら負けやもん」
勝つとか負けるとかそんなん問題じゃないのはわかってる。
うん。
要は、会いたいか会いたくないか…… ってこと。
そりゃ会いたいけど。
会いたいけどさ。
食べられたいんや~って思われたら、ますます嫌がらせされそう。
「うぅぅ」
不気味にうなり声を上げながら廊下を歩く。
美術室は見えてる。
もう行かへんって決めたのに、足が美術室へ向かおうとする。