波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
私はあほや。
どうやら、それは『城之崎大雅ファンクラブ』の入会特典のステッカーらしい。
「ってことは、何人も持ってるん?」
「50人くらい貼ってんちゃう?お前あほやな。俺のクラスであれ貼ってるのは、1番タチ悪い女やからな。そんな嫌がらせもするやろな」
がーーーーん。
でも、結果オーライかな。
こうして、大雅と向き合えたから。
「でも、さっき保健室で……」
「あーーーーー!あれは、ちょっと杏奈に嫉妬させてみようかなって思っただけで。別にあんな先生のこと好きちゃうし」
大雅は、珍しく照れた表情になった。
私の手をガシって掴んで、走り出した。
あの場所へ。