波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
「大雅、嫌いになんかなれるわけないやん」
「まじで言ってんの?何があっても俺のこと好き?」
「うん。あんなに嫌がらせされたのに、毎日毎日大雅のこと好きになっててんで。でも、私のこともういらんって言ったし、嫌われたんかなって思った」
「嫌いになるわけないやろ、ボケぇ。何年待たすねん」
グイって。
手、引っ張られて。
床に私もしゃがみ込んだ。
ゆっくり近付く顔。
大雅の綺麗な瞳に見つめられて、私は目を閉じることもできずに……
キスをした。
「俺の嫁になってくれる?」
「へ? 嫁? もうそんな話?」
「嫌なん?」
「ううん。私でええん? ちゅうか!!!! 大雅が御曹司やって噂聞いたんやけどほんま?」
大雅は、目を真ん丸くして私を見た。
相当びっくりしたみたい。
「何で知ってんの?お前、ストーカー?」
「ちょっとお兄ちゃんが調べてくれてん」