波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
お兄ちゃんから聞いた情報を全部大雅に確認することにした。
「婚約者おるん?」
「おるかボケ!」
「でも御曹司はほんま?」
「御曹司っちゅうか、親が社長なだけ」
「私みたいな平民と結婚できんの?」
「なんやねん!!平民って。俺も平民やわ! 親からは、取引先の会社の娘と結婚しろとか言われてんのはほんまや。でも、俺はそんなんするつもりない」
大雅は、見たこともないような優しい表情で私を見つめながら、私の頬を両手で挟んだ。
「俺は闘うで。杏奈と一緒になる為に……」
「ようわからんけど、私も闘う!!」
「俺の特訓の成果やな。杏奈は強くなったわ」
どうやら、大雅は私を辛抱強くする為に、様々な嫌がらせを企画していたらしい。
ちゅうことは、ずっと前から私のこと?