波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
「いらっしゃいませ」
赤いエプロンに輝くような甘いスマイル。
芸能界にスカウトされんちゃうかってくらいのオーラを放っているバイト君。
大雅……
「返却ですか?こちらは1週間レンタル可能ですので、あと6日お楽しみ頂けますが」
大雅の仕事口調も結構萌える。
「結構です。もう見飽きたそうです」
「そうですか。こちらのパート6の方はまだレンタル始まってないんですけど」
「何かオススメありますか?」
どんな会話やねん。
大雅はニコリともせずに。
「今日からレンタル開始の“社長室でロックオン”と“OL達の濡れたロッカー”がオススメですね」
声、でか!!!!!!
てか、学園モノが好きなお兄ちゃんと、職場系が好きな大雅。
ふたりともマニアやなぁ……
「そんな大声で言わんでもええやんか」
「すみません。それではこの2点でよろしいですか。新作なので、2泊3日となっております」
え。
もう終わり?
何かないの?
今日、大雅の命令無視したのに。
「あの、今日は…… あの美術室に……」
言いかけた私に、小さく低い声で大雅が……
「お前、もういらん」
もういらん?
私、選択ミス?
やっぱり美術室へ行くべきやった????