中学最後の冬休み《短》
理性
さあ、どうするべきか?
俺は脳みそをフル回転させた。
いつもとは比べものにならないくらい綺麗に掃除された自室を一人ウロウロする。
とにかくすぐ寝てしまうのは駄目だ。
俺、まだ眠たくないし。
このままベッドに入っても、あいつのことが気になって一睡も出来ないだろう。
……よし。こうなったら限界まであいつと一緒に遊ぼう。
そうすれば俺だって、朝までぐっすりと眠れるはずだ。
俺は急いでゲームのセッティングをする。
だけどこういう時にかぎってコードが絡まっていた。
焦れば焦るほど絡まるコード達。
落ち着け。落ち着くんだ。
いつもやってることなんだ。
出来ないはずがない。
そして三分後。
俺はなんとかゲームのセッティングを終えた。