カミサン伝説山手線編フランスバージョン(ショート)
カミサン伝説
 ある日、

 私の隣にそれらしい男が隣に座ってきた。
 
 何故、それらしいかと言うと、
 
 座った瞬間強い悪臭がしたので、
 
 浮浪者かと思ったが、
 
 格好はスーツ姿で、
 
 頭は河童のようで、
 
顔はありくいのようだったからだ。
 
 その男は

まるで声をかけて欲しいかのように黙って座っていた。

 有名なカミサン伝説によると

運良くカミサンに出会ったら

とにかく無視することが必要だと言う。

 特によいことを望むならそれは必須だという。

 そして、カミサンから声をかけられて、

上手く対応すれば良いことが起きるとのことだ。

 逆に、自分から心の中だけでも

カミサンに願い事をしたり、

邪心をいだいたりしてはいけないという。

 最悪なのは話しかけてあんたは臭いし、

醜いからあっちへ行けと言うことだという。

 これらの場合、最悪死ぬこともあるという。

 
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