ひとりごと
夢破れたり

*夢破れたり*


仕事納めの日
一人の女の子が「私仕事辞めるかもしれません」
え~!!!って皆が見ると
「明日宝くじが当たったら」
そんな冗談を言いながら


皆こっそり期待する
宝くじを買ってから
発表があるまで
それぞれ夢を見る


夢を見てる間が一番幸せかも


ネットで当選番号を調べる
ドキドキしながら
宝くじを一枚一枚見る
まず自分の10枚


もし2億いや1億当たったら
私は仕事は辞めず
出来るだけ生活を変えず
地デジテレビとパソコン購入
親の借金返して弟にも分けて
親と旅行して残りは貯金
子供達の学費


欲張りにならず100万でも
100万ならきっと残らないな


色んな期待をしながら
番号を調べる…が何もない
あるのは300円だけ


あぁ夢破れたり!


続いて親の分
「当たったらテレビくらい
買ってあげるから」と母


ところが調べても調べても
当たりがない


またしても夢破れたり!


「宝くじ買わずに貯めた方が
いいよね」と母
毎年言ってるような


母の本音
「借金返して仕事辞めたい」


ハズレる度「まだまだ頑張れってことやね」とつぶやいてる


私もまだまだ頑張らねば





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