空色幻想曲
†一撃必殺大作戦!?†
Tirnis side
********************
ヤバイ。ヤバイ。非常にヤバイ。
なにがって。
不良騎士との賭けはもう五日目。約束の期限まで今日を入れて残り三日となってしまった。
結局、休日に彼の行方をつかむことができなかったのだ。
これはヤバイ。ホントにヤバイ。このまま見つけられなかったら、賭けに負けてしまう。
けれど平日は、次期王位継承者として勉学に励む、という日課がある。休憩時間や勉強の後では見つけられそうにもない。
いったいどこに雲がくれしているんだろ……?
でも。
カンタンにあきらめるような物わかりのいいお姫様じゃないのよ、私は。とっておきの作戦を考えたんだから!
名づけて……
『一撃必殺大作戦』!!
待ってなさい、あの不良騎士。この作戦で必ずしっぽをつかんで、一撃と言わず二撃三撃喰らわせてやる!
…………
………………
……………………
──というわけで。まだ日が一番高いところに昇りきらないころ。
いつもならあの口やかましいダリウスの監視のもと、帝王学の講義を受けている時間。けれども、勉強部屋とはまったくかけ離れた場所にかくれひそんでいた。
なぜって? それは……
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ヤバイ。ヤバイ。非常にヤバイ。
なにがって。
不良騎士との賭けはもう五日目。約束の期限まで今日を入れて残り三日となってしまった。
結局、休日に彼の行方をつかむことができなかったのだ。
これはヤバイ。ホントにヤバイ。このまま見つけられなかったら、賭けに負けてしまう。
けれど平日は、次期王位継承者として勉学に励む、という日課がある。休憩時間や勉強の後では見つけられそうにもない。
いったいどこに雲がくれしているんだろ……?
でも。
カンタンにあきらめるような物わかりのいいお姫様じゃないのよ、私は。とっておきの作戦を考えたんだから!
名づけて……
『一撃必殺大作戦』!!
待ってなさい、あの不良騎士。この作戦で必ずしっぽをつかんで、一撃と言わず二撃三撃喰らわせてやる!
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………………
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──というわけで。まだ日が一番高いところに昇りきらないころ。
いつもならあの口やかましいダリウスの監視のもと、帝王学の講義を受けている時間。けれども、勉強部屋とはまったくかけ離れた場所にかくれひそんでいた。
なぜって? それは……