ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!
ご主人様にはヒミツの執事
†‥クリスマスは嫌いですわ!
「今日が地球の破滅なら、わたしは心からその罰を下した神様にお慕いしますわ」
「……お嬢様、その言葉、去年の今頃にも聞いたような…」
「黙りなさいそこの執事!」
「…………」
「って、あなたねぇ…謝るとかいう気持ちはないの!?」
「黙れと言ったのはお嬢様の方では…」
「やっぱりあなたは天然よ!!話しにならない!!」
わたしがムキーッ!と頭を抱えて足をジタバタさせると、わたしの執事であるキサラギは、呆れたような困ったような表情を浮かべた。
執事の分際で、いい度胸ね!
わたしは大きくふかふかした自室のベッドの上で、おしりをバウンドさせながら、これまた大きなガラス戸の向こうを見る。
外は雪。
なのにわたしは、今夜のパーティの準備で、ずっと家の中。
……たまったもんじゃないわっ!