ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!
†‥王子様とお姫様
わたしとキサラギは、とあるホテルに入った。
それも高級ホテル。
…なーんて、もう見慣れたくらいの高級感だけど。
1部屋を借り、走ってきた疲れをソファに座って癒していた。
キサラギは向かいのソファに座り、息を整えていた。
「……こんなに走ったのって、いつぶりかしら…」
「…そうですね…お嬢様は、運動が苦手でしたから」
「なんですって!?今日はしっかりキサラギについて走れたじゃない!!」
「私が引っ張っていましたし、速度を落としていましたからね」
言って、笑う。
お決まりのパターンだわ…。
そうわたしが悔しがっていると、キサラギが笑顔を消し、わたしの目を真剣に見つめてきた。
「お嬢様、少し、お話、いいですか?」
きっと、さっきのことだとわたしは悟った。
だから、わたしも真剣に頷いた。