ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!







「……ねぇ、キサラギ」

「はい、なんでしょう?」

「……雪って、どうやって遊ぶのか、わかる?」

「……正気ですか?」

「わたしはいたって真面目よ。真面目すぎてバカになるくらい真面目よ」

「…では、お嬢様は真面目すぎてバカになってしまった方なのですね」

「黙りなさいそこの執事!」

「……お嬢様…その口癖、そろそろ直していただけませんか……?」


だってあなたが笑顔で言うからでしょうムキー!

わたしは目の前に広がる銀世界を見渡し、ずっと首を傾げているばかり。

雪は何度も見たことがある。

外国の方の雪も見たことがある。

だけど“見た”ことはあっても“遊んだ”ことはない。



……でも普通よね?





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