ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!
「お姫様だっこ、というんですよ?」
「わっわかってるわよ!どうして抱っこするのよ!?」
「私の理性が崩れない内に、寝室に行こうかと思いまして」
「なっ…!?」
「ソファでは、ちょっと狭いですからね」
な、な、ななななな……っ!!
何を言うかこの執事はぁっ!!
カァッと体温が一気に上昇するわたしが抵抗する暇なんてなく、ゆっくりと下ろされたそこは、ふかふかの、ベッド。
上に覆い被さるのは、キサラギ。
気が動転したわたしは、目を泳がせてありとあらゆる理由を探す。
「あ、えっと…その…わ、わたし、キスなんてしたことがないのよ!?」
「知ってます」
「こういうことも、どうしたらいいかわかんない…」
「…大丈夫ですよ」