ご主人サマにはヒミツの執事Romantic X'mas!
「……わかりました」
やっぱり微笑みを浮かべて、
「では、お嬢様の手が冷たくなってしまった時には、私が温めて差し上げます」
わたしの気持ちを汲み取ってくれる。
でも、それは嬉しい反面、恥ずかしい反面なわけで。
「……よ、よろしい!」
……わたしって、可愛くないのかもしれないわ。
雪の遊び方は、キサラギがいろいろ知っていたから、教えてもらうことにした。
雪合戦なんていうものもあるらしいけれど、
「2人でやるには、ちょっと大変かも知れませんね」
ってキサラギが言うから諦めて、雪だるまを作ることにした。
けれどわたしはその雪だるまというのがどんなものなのか知らない。