ガンバレ、男子!
ブーッ、ブーッ
携帯が鳴って、メールが届いたようだった。
「あ、私のだ。」
チェックすると、何件も入っていた。啓太たちからだった。
「啓太くんと優雅は、もう帰ったみたい。啓太くんが優雅を送って行ったらしいよ。
弥佳は…あれ、もううちだって。田村君のうちの車で送ってもらった・・・?どういうことだろう・・・」
「尚登んちは、どこ行っても、車が迎えに来るんだよ。学校にも。それで一緒に送ってもらったんじゃないかな・・・。」
「へー!お金持ちなんだねえ。」
「まあな。親父さんは、社長らしいよ。」
「そうなんだあ・・・。」
確かに田村君はいいところのお坊ちゃんっぽかった。でも、車が迎えにくるくらいのお金持って、どのくらいすごいのか、想像できなかった。私はしばらく考え込んでいたらしい。
「もう9時になるけど・・・時間は、平気?」
陸が心配そうに言った。
「わ!帰らなくちゃ!」
慌てて立ちあがったら、激痛が走った。 怪我していたのを忘れていた。
「いったーーーーー!」