ガンバレ、男子!

「あらあら。どうしちゃったの?ふふ、かーわいいっ」


そう言いながら、床にばったりと倒れている俺の、耳を引っ張った。


「やめっ・・・!」


耳は俺の弱点だ。慌てて起き上がると、


「せいぜい、頑張んなさいよ!・・・手遅れにならないうちにね。可愛い、陸ちゃん。」


紗耶香は、投げキッスをして去って行った。

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