ガンバレ、男子!
「・・・ちひろ?どうしたの?」
優雅の声で、ハッと我に返った。かなりぼんやりしていたらしい。2人とも心配そうに私の顔を覗き込んでいる。
「ちひろが、食べるの途中で考え込んでるなんて・・・。」
何とも失礼な言い草だ。でも、否定できないところが情けない。
「何でもないよー。」
「ホント?ならいいけど・・・。で、ちいちゃんはどうなの?あれから?」
今度は私に矛先が向いた。
「んー。何にもないよ。夏祭りの日に陸くんとメールしたけど、それっきり。」
弥佳は、私の返答に驚いたらしい。
「・・・・それ、ホント?」
「ホントだよ。私も送ってないし、みんなからも来ないよ。」
「ふーん・・・。」
弥佳は考え込んだように、しばらく黙っていた。
「どうして?」
今度は、私が不思議に思って聞いた。