ガンバレ、男子!
「で?啓太くんたち、みんなで来るって?」
弥佳が聞いた。
「うん。本当は三日とも来るって言ってたんだけど、結局初日と三日目に来ることにしたみたい。」
「そうか~。一応、見所を知らせておかなくちゃね?」
「そうね…。うちの部はもしかしたら抜けられないかも。人数少ないし、ね。」
優雅は、ちょっと遠慮がちに言った。
啓太のことになると、優雅は歯切れが悪い。多分、どう対応したらいいのかわからないのだと思う。嫌いなわけじゃなさそうだけど、苦手なのは本当なのだろう。啓太の押しの強さにも戸惑ってるんだと思う。
啓太くんも、めげないみたいだもんなあ…。
優雅の話を聞く限り、啓太はかなり本気のようだ。
…陸くんに、話聞いてみるかな…。
そんなことを思った。