ガンバレ、男子!

「わっ!」

啓太が急にとまったので、私は啓太に体当たりするようにして、止まった。

「んっもー。急にとま・・・むぐ」

「しぃぃぃぃっ!」

啓太に口を塞がれ、木陰に連れ込まれた。

「ちょっと!何す・・・」

「いいから!ちょっと来てみな。」

私は展開に全くついて行けず、目を白黒させながら、啓太の後をついて行った。

よく見ると、そこは、何かの道場のようだった。木に囲まれた中に、立派な門構えの道場が建っていた。

「ここ・・・は?」

「ここから覗いてみ?」

啓太が連れてきたのは、建物の裏手の窓だった。中から、声が聞こえてくる。

啓太に促され、中を覗くと・・・・

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