ガンバレ、男子!

「はっ、はっ、はっ!」

リズミカルな声とともに、竹刀を振る・・・陸の姿があった。

「え、ええっ?」

思わず啓太を見ると、悪戯そうな笑みを浮かべて、

「ま、ここなら誰にも見つからないで見ていられるから。好きなだけ見て行って?俺も、これから稽古に入るし。じゃね!」

こう言うと、走って去って行ってしまった。

< 166 / 269 >

この作品をシェア

pagetop