ガンバレ、男子!

ぷっ

私は思わず吹き出してしまった。なんだか可愛かったのだ。

「ごめん、笑ったりしてごめんね!でっ、でも、なんか陸くん、可愛くて…。」

「へ…?かわ…?」

キョトンとした顔も可愛く見えて、私は笑いが止まらなかった。

「ご、ごめ・・・。」

くすくすと笑いが止まらない私を、びっくりしたような顔でしばらく見ていた陸は、ふっと息を吐いて表情を緩めると、

「んだよ・・ホント・・。勘弁してよ・・・。」

と言いながら、手で顔を覆い、横を向いた。

< 203 / 269 >

この作品をシェア

pagetop