ガンバレ、男子!
それを受けた尚登は・・・・・
「もちろん…愛奈ちゃんのためなら。」
・・・・・・・・・・即答した。
「ありがとうございますっ!じゃあ、早速打ち合わせを…。…あ、いいですか?田村さんお借りして。田村さんも、予定、大丈夫ですか?今日一日だけじゃなくて、明日も明後日も、私たち…いえ、私と、になると思いますが…一緒にいていただくことになっちゃうと思いますけど…」
尚登の顔を見ると、愛奈に手を握られ、嬉しそうにニコニコしている。俺たちと目が合うと、コクコクと頷いて見せた。
さっきとは打って変わった尚登の様子に、呆れた表情を浮かべながら、啓太が答えた。
「あー。どうぞどうぞ。どうせなら目一杯やっちゃってください。」
「はいっ!思いっきりやらせていただきます!期待していてください!」
愛奈は俺たちに向かってピョコンとおじぎをすると、尚登を連れ、先輩とともに去って行った。
俺たちは、3人の後ろ姿をしばらく呆然と見送っていた。
「ヨシには…」
「ああ…言えないな…」
そう俺たちが呟いた時だ。