ガンバレ、男子!


「では、16人の出場者に出てきてもらいましょうー!」

男女8人ずつ、舞台のそでから出てきた。

男はともかく、女の子はみんな可愛かった。その中でも、一際目立っていたのが、3番の子だ。その子が、恥ずかしそうに俯き加減で舞台に上がった時には、野太い男の声が会場中に響いたほどだ。

確かに、可愛かった。ちょっと服装は少女趣味的なところはあったけど、それも似合っていた。

あれ?でも、どこかで見たような・・・・。

よおく、目を凝らして見た。

その時、その子がふと顔を上げ、観客を見回した。誰かを探しているようだ。

何気なく見ていると、目が合った。俺と目が合った途端、何とその子はにっこりと笑って手を振ったのだ。

うおおおおおおおっ!

その笑顔に、会場がどよめいた。

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