ガンバレ、男子!
夏祭り大作戦!?
「…で…、夏祭り大作戦、というのは…」
ダメだと思いながら、でも思わず、聞いてしまった。
「尚登っ!」
「はっ!」
いつの間に作ったのか、尚登は作戦表を出して来た。
「隊長!作戦を練るに辺り、相手側の情報が足りません。」
「は…」
状況について行けず、俺はマヌケな声を出してしまった。
「あちらの名前、特徴など教えてください。」
ペンを構え、真剣な尚登に、俺はしどろもどろになってしまった。
「え―…と…いや、尚登?」
こんな俺の代わりに啓太がすらすらと答え始めた。
「名前はちひろ、名字は不明。あだ名はちいちゃん。城川女子学園の多分高1。陸と同じ駅を利用。
彼氏は、いるかも?子供…いるかも?…この2点は確認が必要って注意事項に書いといて。
特徴、背が高くて細身、女子にモテる。友達はゆまちゃん。…こんなとこ?」
「…名字は、春日、かな。後輩がそう呼んでたことがある…」
俺は、呆然としながらもきちんと答えていた。
その時だ。