ガンバレ、男子!
「優雅、どこから来たの?ビックリした…。ええと、お祭りだっけ?土曜…だったよね?優雅と弥佳と3人で行く予定だよ。」
「あの…ご迷惑なのはわかってるんですけど…私、ご一緒しちゃ、ダメですか…?」
私と優雅は思わず顔を見合わせた。
必死になって言っている顔を見ると、すごく言い辛かったけど、お付き合いは出来ないこと、きちんと話をしておかなくちゃいけないな、と思った。
「愛奈ちゃん…。お手紙もらってからも、ずっと言おうと思ってたんだけど…」
「違うんです。…手紙のことはもういいんです。
私がちひろさまを好きだってことをお伝えしたかっただけなんです。お返事が欲しいわけじゃ、無いんです。お付き合いとか出来ないのはわかってます。そういうんじゃないんです。
…でも、やっぱり、一度だけでいいから、ちひろさまとデートしてみたいんです…!2人きりじゃなくていいので…。」
愛奈は、真っ赤になってうつむいてしまった。
その必死な様子に、何とかしてあげたい、そう思った。