ガンバレ、男子!

「あ、ごめん、私ちょっと、お面買ってくる!」

ちひろは、お面売りの露店に走って行ってしまった。あっという間に、幸せの時間は過ぎてしまった。

あーあー。行っちゃった・・・。

俺は、名残惜しそうに、ちひろの後ろ姿を目で追っていたんだと思う。

「りーく!」

啓太が、俺が一人になるのを待ち構えていたように、やってきた。

< 76 / 269 >

この作品をシェア

pagetop