魔の棲む森と神の居ます島
戦いの火蓋は切って落とされた。

この戦いは、幾年も続いた。
神力を駆使し、精霊とともに魔物と戦う、フェンムー達、神の一団
魔神と言われる。神に匹敵する力を持つ魔物たち。
その戦いは、壮絶を極め、影響は全土に渡った。
至る所で、海が枯れ、山が噴火し、森は焼けていった。
この被害は、彼の村にも及んだ。如何に聖域とはいえ、例外にはならなかった。村の建物は崩壊し、大地が裂けた。

それでも戦いは続く。フェンムーに村のことを考える余地などない。襲い来る魔物を倒し続けなければならない。

神の使途「ぐっ・・・」

倒される仲間たちを助けに行きたかった。しかし、それもままならぬほど、戦いは激しく厳しいものだった。

戦いは何十の年を過ぎ、百の年を数えようとしていた。

フェンムー「邪なるものよ・・・」
< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop