笑顔の咲く丘に



体育館もまた広く、前のほうは体育科、真ん中は芸術科、後ろは普通科でその後ろが保護者席というふうに分かれている


大半を体育科が占めていて、比率的には体育科が3・芸術科が2・普通科が5というところだろう







わたしが席についてからもぞろぞろと体育館の中に新入生であるであろう生徒たちが入ってくる










それから少しして、校長先生の話が始まった

「…………えー、我が校の生徒としての自覚と誇りをもって学校生活を送る様に。」





そのまま入学式は進みクラス発表の後、各自の教室へ入って行った








何故かクラスは芸術科と体育科が同じ




本当にこの学校はどうなっているのかがわからない




「出席番号のとうりに並んでから芸術科と体育科は交互に座れー」












…さっきから視線を感じる気がする








恐る恐る視線を感じる方を見てみる




その視線は横に座っている男の子だった


目が合っているというのに動じることもせず、ただ…ただこっちを見ている






少し髪の毛が短く、おそらく野球部だろう。肌はあまり焼けてはいないけれど澄んだ茶色い瞳は吸い込まれそうな感覚がした


少し、ほんの少しだけ脈が早くなった気がした








ふっ…と目をそらして先生の方を見る










わたしの席は窓際の後ろから2番目


やわらかい日差しが気持ちいい








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