禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
宮埜は中学生だ。



「ねぇ…父親ってまさか…。」



喉元まで出掛かった名前をゴクリと飲み込んだ。



「分かっちゃったかしら?」



口元が笑ってる。



やっぱり…。



だから、神楽や宮埜がおかしかったんだ。



それだけは、自分で納得できる。



でも、宮埜が父親だなんて言われても…。



納得も実感もない。




…ちょっと待って?

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