禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
少し顔色は冴えなかったけど。



いつもの宮埜に戻ってくれた。



ご飯を食べ終わると、お風呂に入って。



いつもと違う家だから?



お風呂が広く感じる。



毎日、神楽と一緒に入ってたお風呂が1人になると、こんなにも寂しくて広いものだった。



あの事件以来、持たされてる携帯。



連絡も来ない…。



本当に、神楽にとってあたしは要らなくなったの?



ただ悶々とした時間だけが過ぎて行く。



学校に行っても、悶々とした時間のひとコマにすぎない。

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