禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「なに!?」


ビックリして引きつりながら晴沢を見た。



「2人共さ、まるでお見合いみたいになってる。」


「それで、なんでカットなの?」



ムッとした顔をする英里奈。



「だって、ハモッたり黙ったり…ドラマで見る、お見合いシーンみたいだったからさ。」



笑い混じりに答えた。



「失礼な。」



プックリと膨れる英里奈。



「…確かに。」



なんて、他人(ひと)ごとみたいに感心してる。



頭の中で想像してみたら、その通りだったから。

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