禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「本当。3日くらい前に、神楽さんだと思うけど…連絡が来て。結婚がどうこう話してたの。」


「…3日前!?」


「神楽、急に怖い顔してどうした?」



晴沢の問いかけなんか聞こえてない。



頭の中には、3日前の事が回想されてる。



---3日前って。



母親が神楽の家に来た日。



「ねぇ、神楽から何時ごろ連絡あったの?」



恐る恐る聞いてみた。



まさか、お昼頃なんてことないよね?



「あっ…うん。お昼過ぎ。それが、どうかしたの?」



不思議そうな英里奈。



なんて答えたらいいの?



お昼過ぎって…。

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