禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
いつものこと。
ヒソヒソと、みんなが話してる。
どうせ、神楽のお嬢様が…
って、噂してるんでしょ?
「始まったね。始業式好例のお嬢様見物。」
英里奈が笑いをこらえてる。
「ヒドイ。あたしは珍獣じゃないのに。」
「珍獣より珍しいよ?本物のお嬢様なんて。」
「英里奈まで?」
「冗談。こんなに普通なのにね?」
「でしょ?」
英里奈は、小学校から一緒で。
転校した学校で、初めて話しかけてきてくれた人。
周りは、腫れ物でも触るかのように接してきたのに。
英里奈は、普通の小学生として接してくれた。
あたしの一番の親友だ。
「ねぇ…キミが神楽って言うの?」
勇者登場か?
ヒソヒソと、みんなが話してる。
どうせ、神楽のお嬢様が…
って、噂してるんでしょ?
「始まったね。始業式好例のお嬢様見物。」
英里奈が笑いをこらえてる。
「ヒドイ。あたしは珍獣じゃないのに。」
「珍獣より珍しいよ?本物のお嬢様なんて。」
「英里奈まで?」
「冗談。こんなに普通なのにね?」
「でしょ?」
英里奈は、小学校から一緒で。
転校した学校で、初めて話しかけてきてくれた人。
周りは、腫れ物でも触るかのように接してきたのに。
英里奈は、普通の小学生として接してくれた。
あたしの一番の親友だ。
「ねぇ…キミが神楽って言うの?」
勇者登場か?