禁色の囚人～きんじきのとらわれびと～

いるんだよね。



度胸試し感覚で、話しかけてくる人。



「そうだけど？」



英里奈と同時に顔を上げた。



そこには、２人の男の子が立ってる。



１人はいかにも遊び人。


もう１人は、短髪・黒髪のワイルド系？



「本当に、お嬢様なの？」



ワイルド系が聞いてきた。



「そうだよ。神楽グループの親戚。」



英里奈が笑いをこらえながら話してくれる。



あたしは、それをボケーっと見てる。



４月の恒例行事。