禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「……じゃあ、神楽さんの母親の再婚相手が宮埜さんで、神楽さんの本当の父親って事だよな?」
刺々(とげとげ)しい空気を引き裂いてく。
重たい口調なんかじゃなくて。
驚いてるけど、優しさがこもってる。
「そういうことでしょ?宮埜は違うって笑ってたけど。英里奈の話と繋げれば、そうとしか考えられない。」
チラッと視線を英里奈に向けた。
今にも泣き出しそうな顔をしながら、唇を震わせてうつむいてる。
「まだ宮埜さんって、決まったわけじゃないんだ。2週間後まで、希望は捨てずにいよう?」
晴沢が、うつむくあたしたちの顔を覗きこんだ。
刺々(とげとげ)しい空気を引き裂いてく。
重たい口調なんかじゃなくて。
驚いてるけど、優しさがこもってる。
「そういうことでしょ?宮埜は違うって笑ってたけど。英里奈の話と繋げれば、そうとしか考えられない。」
チラッと視線を英里奈に向けた。
今にも泣き出しそうな顔をしながら、唇を震わせてうつむいてる。
「まだ宮埜さんって、決まったわけじゃないんだ。2週間後まで、希望は捨てずにいよう?」
晴沢が、うつむくあたしたちの顔を覗きこんだ。