禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
朝から屋敷内はバタバタと準備で騒がしくて。



それなのに、1人静かに荷造りをしてた。



約束の日だから。


ここから出て行かなきゃ。



この先なんて、考えつかない。



どんな感情も出てこなくて。



無色の世界が目の前に見えるだけ。



騒々しい声も音も、何もかもが聞こえてもこない。



覚悟を決めるしかない。



あの母親が、宮埜と結婚する事を…。



♪♪~



晴沢からメール?




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