禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
『最後まで諦めるな!!
英里奈を連れて行く。』


ポタン…



自分でも分かんない。



張り詰めた気持ちの糸が切れたみたいに。



心のどこかで、針の穴くらいの希望が大きく光を放ったみたい。



たった1人でも、希望を持って励ましてくれる人がいることが。



一番嬉しかった。



『ありがとう。』



その言葉に、全てを詰め込んで。



送信ボタンを押した。

< 150 / 341 >

この作品をシェア

pagetop