禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
---あれから1週間。



部屋を出ることも許されなかった。



窓の外を眺めることだけが自由。



まぁ…外に出る気にもなれなかったからいいけど。



晴沢からは、毎日心配するメールがきてた。



『オレだけは、ずっとそばにいるから。』



こんな状態を励ましてくれるのは嬉しい。



でも…



今は、何も考えられない。



返信もしてない。



晴沢の温かい優しさがあるのに。



心の中は1人ぼっちで。

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