禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
■宮埜■
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HRが終わると、今日は終わり。



「さて、宮埜が来てるはずだから。」



鞄を持って立ち上がった。



「緊張してきた!!」



両手を頬に当てて、顔を真っ赤にしてる。



「英里奈ってば、そんなに宮埜がいいの?」



見た目は悪くないけど、軽そうな感じがあたしは無理。



「だって、宮埜さんて茶道の家元でしょ?一本筋が通ってるっていうか?なかなかいないじゃん?イマドキの男でさ。」

「普段は、あの茶室でなにやってるか…。」



中学生のとき、1回だけ見ちゃったんだよね。



届け物しに行った時。

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