禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
無くなってしまえば、オレという人間ではない。



人という名の抜け殻だ。



どうして、こんなに愛してしまったのだろう?



罪と分かっても、愛しているのだろう?



二度と奏凛に触れられなくなるのなら、いっそのこと死んでしまった方が楽だ。



オレは…



愛し続けたい。



これから先もずっと。



例え穢(けが)れた愛でいても。



どんな形でも…



その為には、方法はひとつしかない。











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