禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
本当だったら、一番に報告して一緒に喜んで欲しかったんだ。



「あたしはいいの!!気にしないでよ。それより、ごめんね…気を使わせちゃって。」

「大丈夫。奏凛が元気だったら。」


「そう言ってくれると、あたしも嬉しい。」

「だから、私と宮埜さんの事は、気を使わないで。」


「分かった。」



お互いが思い合ってるんだったら、気なんか使わないよ。



「今度は、奏凛のいい報告が聞きたいよ。」

「できるといいね!!」



ニッコリと笑った。



「いるじゃん?一番近くに。」

「誰?」

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