禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
普段はベンツだから我慢できるけど。



せめて、普通の車にして欲しい。



「いつの間に買ったんだよ?!アイツはランボルギーニ好きだからな。オレ達に普通の車なんて、あるわけないだろ?」



人目が痛い。



「あっそ…。」



プックリ膨れたまま、後ろの席に乗り込んだ。



「今日は、私まで一緒でごめんなさい。」



顔を真っ赤にしながら、英里奈がペコリと頭を下げた。



「人数は、多い方が楽しいでしょ?」



宮埜の笑顔に、完全にノックダウン。



ここで、あたしが最後の一撃するかな?

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