禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「やっ…!!!」



ギュッと目をつぶった。



…あれ?



何も感じない。



ゆっくりと目を開けた。



「…冗談だよ。」



笑いをこらえてる宮埜。



はっ!?



「ひっど~い!!!!!」


「本気にした?」



「本気も何も…。最低!!」



一気に気が抜けちゃって。



ポロポロと涙が止まらない。



「ごめん、ごめん。」



笑いながら頭を撫でてくれる。


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