禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「もうっ!!笑わないで!!」



ぺシッと、頭を撫でてくれる手を払った。



「ホントごめん。まさか、ここまで本気にするとは。」


「宮埜の普段の行いからして、冗談なんて思えないでしょ!?」



「うわ~、だったら最後までやっとけば良かった。」


「どこまで最低なの?」



バシバシと、宮埜を叩きまくった。



「ごめんって。でも、政略結婚の話は本当だよ?」


「何ソレ?」



ピタリと涙が止まった。

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