禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
■潰されそうな気持ち■

***********



英里奈には、その日のうちにメールした。



晴沢に言えなかったってだけ。



『もう!!勇気あるのみだよ<(`^´)>』



って、メールが返ってきた。



『ごめん(――;)』



とだけ返した。



それ以上の言葉が見つからなくて。



前に進まなきゃいけないのに。



時間が止まったかのように、そこから先が進めない。



勇気以前に、自分の気持ちにウソをつきたくなくて。



前に進むのを怖がってる?



♪~♪♪



珍しい。



宮埜から電話だ。

< 234 / 341 >

この作品をシェア

pagetop