禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~


罪であるなら…


幻であるなら…



神楽だけしか知らない身体は、捨てられたら行き場がなくなる。



これ以上、求めたらいけないのに。



まるで、砂漠でオアシスを見つけたように。



渇ききった喉に水が流れてくように。



神楽を求めて。



狂い堕ちていく。








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