禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
■切り裂かれた最後の愛■
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神楽の会社。
いるなんて確信はなかったけど。
ここでしか会えない気がしたから。
ウソだって確かめたくて。
夜の7時を過ぎてたけど。
ビルの窓には、いくつも電気がついてる。
エレベーターに乗り込むと、最上階を押して。
ゆっくりと上がっていく階数。
ドクン
ドクン
鼓動がなりっぱなし。
走ってきたからじゃない。
神楽から聞く答えに緊張してるだけ。