禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~

この時間を手放したくないかのように、必死に神楽にしがみついてる。


愛しあうことが罪で。


幻でも繋がっていられた体は。


それすらも、許されなくなって。


心だけが神楽を求めて。


まるで、檻の中から真っ青な空を見上げて。


外の世界を欲しているよう。


愛することも罪なら。


…なんのために、生きていけばいいの?






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